2020年9月20日(日)/東京の価値観
友人が仕事で羽田空港に行くというので同行した。渋谷からリムジンバスで約1時間。道中友人は東京タワーを撮影。あいにくの雨でなんとなく寂しい東京タワー。
第3ターミナルで下車。わかっていたことだけど、国際線ターミナルは大変静か。16:45のシアトル行以外全便欠航。
空港の、絶えず人が行き来している流動的な空気が好きだ。今日の空港は、空気が流れていない。とはいえ、ここまで静かな状態に居合わせることもそうないので、それはそれで物珍しくていい。
デッキにあがって、友人は撮影を、わたしは座ってただぼんやり。暑くもなく寒くもなく、屋外で過ごすのにはとてもいい季節。
空港の売店でピザを食べながら暗くなるのを待って、リムジンバスで渋谷に戻る。帰りも友人は東京タワーを撮影。ライトアップされていても、やっぱりなにか寂しいような気がした。
そのまま新宿に移動し、世界の山ちゃんでごはんを食べて解散した。
行動自体を書き連ねると淡々としてしまうけれど、道中に会話をしまくっている。会うと、いつも最後はだいたい酸欠気味になる。
彼と話していると、自分の考えの枠組みの狭さを思い知らされる。最近考えていることや、遭遇した出来事について話すと、自分の想像しない角度、というよりもはや、想像しない枠組みから返答が戻ってくる。
友人の指摘は時にクリティカルすぎて、その場ではあまり理解が追いつかなかったり、勝手にショックを受けてしまうこともあるけれど、なんだかんだ時間をかけて咀嚼して、その後の自分の考え方や行動のもとになっていたりすることもある。でもなっていないこともある。要するにどっちでもいい。話していて楽しいし、追いつかないからおもしろい。
渋谷から新宿に移動する山手線のなかで、原宿駅の駅舎が味気ない新品になってしまった話をしたら、「それが東京の価値観ですね」と返ってきた。ひとりになってから、東京の価値観と、現在の自分の価値観の乖離について考えた。『どこにでもあるどこかになる前に。』という本のことを思い出した。
【食べたもの】
11時 チョコバナナトースト