2020年10月30日(金)/失踪しがいがない
今週のCD田中の一個目がおもしろすぎて何回も聞いちゃう。↓頭出ししたので開けばそこをすぐ聞けます。
***
ポストに中古マンションのチラシ。これまで気に留めたこともなかったけど、「2,980万円」という価格が気になって手に取ると、月々の支払いが77,027円。今の家賃よりは高いけど、今の部屋よりだいぶ広い。
胸のときめきを感じ、作業場についてから「中古マンション 2000万円台 東京」で調べたらけっこう普通に出てくる。今の家賃より安く、広く、しかもそこまでアクセスが悪いわけでもない場所。築40年くらいで外見が古かわいらしく、中がリノベーションされているという自分の好きパターンもちらほら。
心惹かれる。しかし、今の身分でローンはおそらく無理。なんかいい方法はないものか。「譲渡型賃貸住宅」という、ローンを組まない形もあるみたい。来年の早い時期に更新なので、時間が意外とない。
***
Twitterで知らない人が「すべて投げ出して失踪したい」と書いているのを見かけて、いまの自分は「失踪」が成り立たない状況だと思った。要するに、自分を縛るものがほとんどない。自分で自分に縛りをつけたくて、中古のマンションにときめいている?
***
家と作業場のあいだの猫、今日はいないなと思ったら、柵の向こうからこっちを凝視してた。 こっちは好きでも向こうはその気がなさそうだからもういいやとなった途端に連絡してくる人いますよね。
***
休憩にiPhoneで漫画を読みたいが、どれも性描写があるので作業場で読めない。代わりにというわけでもないけど、いくつか記事読んだ。
ポストセブンの北野武インタビュー。
芸能界で相次ぐ不幸なニュースについて、「○○が理由だった」なんて本人でも言葉にできないだろうと。自分もバイク事故の時の感情をいまだに把握できていない。“だけどその頃の俺が「何のために生きているのか」ってことばかり考えていたのは確かだ”という。
いちばんくすぶってたころに、新宿で唐十郎や寺山修司に触れて感化されたけど、上野や浅草の文化を自分の育ってきた環境と地続きに感じて漫才をすることにしたって話も。
辻本力さんによる豊崎由美さんインタビュー。
豊崎さんがどんな過程を経て「書評家」になっていったかが詳細に語られている。
来た仕事を断らないで書きまくっていたら、ある時のちに文春の社長になるCREAの編集長に「なんでもやってるけど、本当は何がしたいの?」と聞かれ、酔いも手伝って気軽に「本の紹介とかできたら嬉しいかもしれないですね〜」と答えたら、そこから書評家としてのキャリアが始まったそう。
すごく努力してきただろうに、
まあ、どんなに好きなことでも、仕事になった途端「嫌だなー」「面倒だなー」ってなったりするものなんですけどね。そりゃ締切りに追われるよりも、家でのんびりゲームとかしてたほうが楽しいに決まってます。
と言える感じ。いいなぁ。