2020年10月31日(土)/悪口はオフラインで

いつもは夜に日記を書いている。今日は時間の都合で、もろもろを始める前の午前中に日記を書いてみたら、その後はかどった。もしかしたらこの順番の方がいいのかも。

 

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バー店番。『鬼滅の刃』の映画を観てきた/観たいという会話が頻繁に。おもしろいんだろうなぁと思いながら、観ても読んでもない。別に流行り物を避けてイキってるわけではないんだけども。

 

振り返れば、『スラムダンク』も『ドラゴンボール』も『幽遊白書』も『セーラームーン』も観てなくて、当時話題に入れなかったはずなのに何故かそういう記憶がなく、むしろ大人になってからの方が疎外感を覚える場面が多い。なんでだ。しかし今更観る気も起きない。

 

と思えば、友だちが『本気のしるし 劇場版』を観た帰りに寄ってくれて、私はドラマ版を観ていたにもかかわらず、だいぶ内容を忘れてしまっていてあまり感想を聞き出すことができなかった。一体わしはなんの話ならできるんじゃ。せめてそっちは守備範囲としたい。しかしあまりに忘れっぽい。

 

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ところで、本でも映画でも演劇でも、感想を書いたときの作り手側からのいいねやリツイートがうれしい場合もあるけれど、段々と作者や関係者たちに気をつかうような感想しか書かないようになってしまい、窮屈だ。そんなわけで、肯定的な感想はSNSに書きやすいけど、否定的な場合は慎重になってしまう。

 

小劇場の演劇だったりすると、否定的だろうと肯定的だろうとガンガンにリツートして宣伝に使うところもあって、内容をよく読まれないのもそれはそれでなんだかなあという気がする。

 

まあ、たくましく宣伝してくれる場合はまだよくて、こっちにその気がなくても、作った本人がその感想に傷ついてしまう場合もあるし。そんでもって、場合によってはこっちが攻撃されたりなんかもしかねない。そうなってくるともう、余計なことは言わんこっちゃないとなってくる。

 

実際には否定にもグラデーションがあるし、否定的なことを書いたからといって全くその対象が嫌いなわけじゃないことも多々あって、しかしその辺のニュアンスが全然伝わらないのがSNSである。

 

だからオフラインで、かつちがう意見を持っていても安心して話し合える人たちと(ここが重要)おしゃべりするのがいい。

 

とか言いつつ、出版社にいたときもそうだし、今もそうなんだけど、自分が関わったものについて言及してるものは盛んにリツートしちゃったりなんかして、結局自分もその窮屈さに加担してしまっている。

 

本当にこの辺はよく考えるべきというか、せめて利用者としての立場ではSNSをあまり無邪気に使っちゃいけないなと思ってしまう。ビジネスの場だと割り切らないと、なかなかにしんどい。