2020年12月29日(火)/甘辛い味が好き

仕事を納め、李さんと忘年会を。ふたりでご飯に行くだけなので忘年会なのかよくわからないけど、李さんが「忘年会しましょう」と言って声をかけてきてくれたのでこれは忘年会。コロナ関係なく、年々減ってく忘年会。

 

甘辛いものが食べたくて、韓国料理屋を探しに新大久保へ。原宿で遊んでいた若い女の子がみんな新大久保で遊ぶようになったと言う記事を前に読んだので、どんだけうじゃうじゃなのかと身構えたけど、てきとうに入ったお店はがらがらだった。あまりにしずかでちょっと不安になったくらいで、だけど出てきたチキンやトッポギやチャプチェが美味しかったので満足。

 

やっと気持ちがお店に馴染んだというのに、途中で隣の席にきた大学生男女6人がにぎやかになりすぎたので、喫茶店に移動。今年それぞれの身に起きた体調不良やトラブル、気になったゴシップ、楽しかったラジオ、共感した/しなかった出来事などをつらつらと話していたら閉店の時間になった。

 

李さんと話していると、共感するポイントはあまり多くもなく、むしろ「その着眼点なんなんだ」とか「なんでそう思ったんだ」と聞きたくなることのほうが多い。他の友だちのことを考えてみても、「わかる〜」と共感するポイントが多いことはあまり重要じゃなくて、むしろ「わからない」、その人独自のもののみかたをしてることがわかるとときめく。その「わからない」ポイントを掘り下げていって、友だちがどんなフィルターで世界を見ているのか知っていくことが楽しい。

 

「わからない」同士という前提で付き合える人たちが増えたのは、自分にとっていいことで、そういう人たちといると苦しくない。距離が近くなるにつれ、自他の境界が曖昧になっていく関係もあったりして、そういうのがだいたいの苦しい原因。「他人」のままで仲良くできる人たちを大事にしていきたい。

 

共通の友だちを混ぜてまた新年すぐに遊ぶ約束をしたので、「よいお年を」にもあまり気合が入らず、また土曜日に〜と別れた。たくさん食べたので、歩いて帰った。