2021年1月13日(水)/冬に想像する夏に勝るものは
仕事の調べもの中に見つけたツイート。
よく「考えすぎ」「暇だから考えてしまうのでは?」などと言われている患者さんがいるが、自己肯定感が低ければそうでもしないと自分と共にいられないのだと思う。仕事や飲酒に逃げる人も結局は同じだと思う。「考えすぎる」ことも含めて、まずはありのままの自分を受け入れるところから、だ。
— 水島広子 (@MizushimaHiroko) 2020年11月28日
自分はそもそも 「自己肯定感」という言葉にはずっとしっくりきてないままだけどそれはさておき、「考えすぎだよ」という言ってくる人とはだいたい疎遠になる。「考えすぎ」の背後にあるものをむりやり「ないこと」にしようとする発想がつらい。励まそうとして言ってくれている場合でも、こちらとしては疎かにされた気持ちになる。昨年母親に会ったとき、まさにそういうようなことを言われ、とことん気が合わないなと実感した。だけど、もう徹底して相性が悪いんだと自覚して、楽になった部分もある。いま仲のいい人たちは、あまりそういうことを言わない。
それと同時に、去年の末にみつけて心に刻んだツイート。
「私は気にならない」と感じる時は、ほぼ全ての場合において「私はその件に関する強者」だと思った方がいい。
— 鈴木信平_男であれず、女になれない (@fulllovesta_pei) 2020年12月30日
つまり構造的に困っている人を苦しめる側にいる。
と、ちゃんと自分に戒めておこう。
こういうことはよくある。自分は階段を上れる。お酒を飲める。初対面の人に話しかけることができる。だけど、自分は申請書類に手間取る。椎茸が苦手。コロナ関係なく、大勢でご飯を食べるのはなるべく避けたい。ひとりの人間のなかに「強者」と「弱者」がいて、場面によってどの面が出て来るかは変わる。日常の些細な場面で「そんなの気にしすぎだよ、大丈夫だよ」と思いそうになるとき、この短文を思い出して踏みとどまるようになった。
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仕事中にもう一つ、2021年現在も稼働している、ママ向け2ちゃんねるのようなサイトを発見。フォロワー数の多いママインスタグラマーへのツッコミ、悪口が活発に書き込まれている場所を見つけてしまった。インスタだTikTokだと進化しているように見せて、その一方2ちゃんねるみたいな場所は変わらずにあって、少なくとも20年、人の心が大きく進歩していないことを見せつけられた気分。他人へのやっかみが人の心からなくなる日は来るんだろうか。
わたしもまめに人をやっかむほうだ。やっかむ自分の心を見つめ、どこに「嫉妬」しているのか見つめると、自分の欲望が浮き出てくることがある。嫉妬する心はみにくいけれど、自分を次に進めるものになる場合もある。
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今日は気温が高い。会社を出た瞬間、ささやかだけど春の気配を感じた。1月や2月のふいにあたたかい日、春の予感が鼻をかすめる瞬間が、現実の春以上に好きかもしれない。遠い季節のことを考えているときはいつも楽しい。