2021年2月20日(土)/献血したらやさしくしてくれた

なんか忙しい。仕事というよりテレビや配信を見るのに忙しい。TVerで配信されないお笑い番組、終了日の迫った配信、リアタイしたいドラマなどなど。自分は咀嚼するのに時間がかかるので、詰めてあれこれみるのが苦手。だから最近はおもしろいものが多くてうれしい反面、あぷあぷしてもいる。

 

そんなわけで余裕がなく、いつもはタブレットで書いているこの日記も、いまはふとんのなかでiPhoneから打っている。

 

昨日、6年ぶりに献血をした。1年越しの願い。去年の春先にみた舞台で、献血をすると性欲が減るという、うそだかほんとだかわからない話が出てきたのがきっかけで、その日にその足で新宿の献血センターに向かったのだけど、混んでいて2時間待ちだったのであきらめた。その後もコロナが気がかりだったり、時間がなかったりして出来ずじまいのままだった。昨日は15時すぎに取材が終わって、もう何もしたくないけどそのまま家に帰るのも早いし、という気分になり、そこにピタッと献血がハマった。今日は体調もいい。

 

いっときは献血センターが入るビルの周りに大きな看板が出ていたりスタッフが献血を呼びかけていたりしているほど血が足りなかったみたいだけど、今日は看板すら出てなくて静か。予約せずにそのまま行ったら、それほど待たずにできるというので、400ml抜いてもらうことにした。

 

献血センターの時間の流れ方は独特で、スタッフもまったりとやさしくて、居心地がよかった。検査のために血を抜いてくれる看護婦さん、話しかけてよさそうな隙があったので、いまはもう血が足りているのか聞いてみたら、やっぱり東京は血が足りているそう。その代わりに地方は集まっていないので、東京から地方に血を送っているらしい。

 

夕方のニュースを見ながら15分くらいかけて400mlを抜き、立ち上がったらほんの少しだけ立ちくらみがした。それを伝えたら、看護婦さん2人がかりで座るよう促してくれたり、ぬるいレモンジュースとおせんべいを持ってきてくれて、血をあげただけでこんなにやさしくしてくれるんですか。ずっとここでお菓子食べていたい。

 

献血したあとは早く動いてはいけないので、みんなお茶を飲んだりお菓子を食べたりしてゆったりしてるのもよかった。一般社会から切り離された空間。

 

性欲が減ったかどうかはわからないけど、献血センターのやさしい空間に癒されはした。またきたい。次にきたら、ひとりひとりに渡されるブザーの呼び出し音がなんで「名もなき詩」なのか聞きたい。