2021年1月31日(日)/大きな音と声に塗れて

ホー・ツーニェンのVR作品を体験しに、馬車道へ。

www.tpam.or.jp

4月から7月まで山口のYCAMでこれの完成版が公開されるらしく、どうにかその頃には罪悪感なく移動できるようになってますように。

 

あと、「旅館アポリア」も今回の作品も、体感することに意味があるとはいえ、背景の知識が乏しすぎる。京都学派のことも、第二次世界大戦のことも。山口に行く前にもう少し勉強しておきたい。とか言って勉強しないんですよね。結局山口にいく道中に焦って読み始めるのがオチです。そしてもしかしたら、戦時中にあったことを「体感」することが作品のひとつの目的で、これをきっかけに興味を持つという役割もあるのかも。事実、戦時中のプロパガンダへの関心は増している。しかし、これをつくっているのがシンガポール人というのは不思議。

 

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その後、KAATまで歩いて、これを観た。

www.kaat.jp

 

劇場を使った展示、コロナ対策から生まれた企画かと思いきや、2014年から始まってたらしい。そしてKAAT自体今年で10周年らしい。

 

出口で合流した友だちが「人間の愚かさを見た」と言うから、この展示にその感想はなんと深遠なと思ったら、パシャパシャ音立てて写真を撮ってる人に対しての話だった。配られたペラ紙や入り口に、写真を撮ってもいいけど、静寂を楽しむ作品なので、音は出さないでください、と注意書きがあったのに、2〜3人がパシャついていた。

 

最近はもう、いっそ撮影禁止にしてくれた方が気が楽だったりする。撮れるとなると、あれもこれも撮りたい、あとでそれをツイッターや日記にあげたい、ってそっちの欲に塗れちゃうので、撮れない展示の方がのびのび楽しめたりする。

 

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夜、今日一緒にVRに行ったうちのひとりが、Clubhouseにトークルームを開いていたので聞いてみた。おしゃべりが上手な方なので、きっと使いこなしていかれるだろう。そのトークルームで一緒に話していた方が、最近は文章でもSNSでも、すでに知名度のある人がかっさらっていく、というようなことを言っていて、納得してしまった。

 

Clubhouseは素朴なおしゃべりを半分オープンな場所でのびのび楽しめたらと思ってたんだけど、この数日の間に次々に芸能人が増えてきて、あっという間にプロまみれの空間になった感じ。まあ、気にせず、フォローする人を調整して上手くやればいいんだろうけど、サービス全体の空気というものは確実にある気がするんだよなー。