2020年9月10日(木)/吉本隆明『超恋愛論』

朝からコワーキングスペースで作業。

 

夜はバーの店番。閉店時間より前にお客さんが途切れたので、本棚にあった吉本隆明『超恋愛論』を読み始める。おもしろい。

 

それまで寝ていた細胞を一斉に目覚めさせるのが恋愛であり、それは一般にモテるとか、容姿が優れている/劣っているということとは全く異なる次元で起こることであると。

 

しかし、恋する2人が完全に隔絶された世界で生きることは不可能で、その足元には社会という土壌がある。そこにはこれまでの風習や文化が堆積していて、それを無視することはできない。

 

近代の作家、たとえば北村透谷や国木田独歩は、配偶者を飯炊き役として選ぶのではなく、創作する女性を対等なパートナーとして選び生活していくことを望んだが、いずれも破綻したと。

 

いまの我々(我々?)が悩んでること、すでに近代の作家たちが試して失敗しているとなると、やや暗い気持ちになる。だけど、誰かとの関係、特に恋愛や結婚において完全に「対等」なんてことはあり得るのかなぁと薄々感じていたところ。

 

この本には、自分がぼんやりモヤついていることの先の先の先が書いてある気がする。またお店で続きを読もうと思う。

 

ちょっとだけ早めに店を閉めて、よせばいいのに最寄り駅の立ち飲みへ。そこのお兄さんの、バーテンダーだけど客に安易に同調/共感しない姿勢、だけどちゃんと気にはかけてくれる、その距離感が好きでたまに行く。日本酒が売りのお店なのに、いつもしゅわしゅわした焼酎を飲みたがって少し嫌な顔されるのも良い。

 

【食べたもの】

10時 鮭マヨトースト

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14時 焼き鮭、ポテサラ、ミニトマト、絹豆腐、キムチ、ごはん

18時 成城石井モーモーチャーチャー(友だちがくれた)