2021年1月5日(火)/感情論より財力を

蛙亭の岩倉さんが言ってたことを考えながら会社に向かう。自分よりも明らかにつまらないテレビ制作者に、ネタをどうのこうの言われることに腹が立つ、その上そいつらにハマらないとテレビに出られないことが苦痛、という内容。なんのテレビだったのか、そしてなんでいまこれを思い出したかは忘れた。

 

お笑いに限らず、才能があって技術を磨いている人たちよりも、その人たちをキャスティングする側にいる人たちのほうが権力があって、お金も儲かるっていうのはなんなんだろう。っていうのを最近よく考えている。世の中の構造が理不尽。

 

自分の身に迫った話でもないくせに、やけに熱心にその手のことを考えてる。厳密にいえば、自分も文章を書く立場のこともあれば、書いていただくようお願いする立場のときもあるので、完全に無関係ともいえないんだけど。ただ、自分の場合はお願いする立場であってもお金をたくさんもらえる立場にないので、それ以前の話。なんの話だっけ。

 

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緊急事態宣言が出るらしく、店番しているバーのグループラインが活発。今週末から休業することになりそう。逆に、自分が遊びにいくお店にもしばらく行けなくなるかと思って、仕事帰りに寄ってみた。そのお店は、開店時間を繰り上げて20時閉店には従うそう。

 

ちなみに、昨日も寄り道したかったんだけど、5日ぶりに8時間も働いたら、もう帰宅のためのHPしか残っておらず、家でご飯を食べてすぐに寝た。

 

「好きなお店にはお金を落とそう」と去年の4月くらいから盛んに言われていて、自分もたしかにそうだと思った。始まった当初はクラファンもイベント的な盛り上がりを見せていて、いくつかの企画には参加した。だけど自分自身だって収入が少ない。そういう掛け声に答えられないことに次第に罪悪感を抱くようになった。

 

考えたくないことではあるけれど、今後も少なくない数のお店が閉店していくだろう。好きなお店がなくなったとして、「もっと行けばよかった」と後悔したくはないが、かといって自分を責めすぎないようにしたい。Twitterには「好きなお店が閉店して悲しむ人が多いけれど、それはあなたが頻繁に行かなかったからだ」というような脅しを見ることがある。さすがにこの状況ではそんなことも言わないだろうけど、そういう脅迫めいた言葉が、妙にこびりついている。