2020年10月27日(火)/徒党を組まない人が好きなんだけども

洗濯。気づいたら使えるタオルが残りわずか。デカフェコーヒーの粉も、烏龍茶の茶葉も切れっぱなし。ピチパツすぎて仕事以外やる暇がない、とまではまだ達していないだろうに、こういう生活のささやかなところには真っ先に気が回らなくなる。

 

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中野に来客。大変恐縮。最近はだいぶ減ったものの、取次経験を買われて?、話を聞きたいとお声がけいただくことがたまにある。しかし、私が在籍していたのは出版社の仕入れ窓口ではなく、書店向けの部署だったので、大体の場合お役に立てる話はできない。窓口やってたら役立つ話ができるかっていうと、それはそれであやしいが。

 

そういうことを前もってお伝えするのだけど、先方がそれでも構いませんとおっしゃる場合で、私もその方とお話してみたいという時はお会いする。今日も今日で、出版の話もそこそこに、好きな劇団の話をしてしまった。すみません。でも私は楽しかったです。

 

その方はこれまでスタンドアローンで活躍されて来られたようで、私はそういう徒党を組まない人たちを好きだし尊敬している。だけど、徒党を組まない人たちは徒党を組まないが故に、時に徒党を組む人たちに勝ちを譲ってしまうのかもしれない。くそ歯がゆい話。

 

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いいお店は入った瞬間からおいしい。チェーン店気分ではないし、自炊もめんどいと思いながら中野駅付近をうろついていたら、小さな洋食屋さんを見つけた。

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伝わりますでしょうか。このハンバーグ定食の王道っぷり。そっけない男性店主による、年月の蓄積を感じさせるお料理に、じんわりと心身が満たされた。後で調べたら、創業して60年近く経つお店らしい。

 

初老の男性二人がカウンターで、間隔を開けて、大して喋りもせずにポテトサラダかなんかを食べながらビールや水割りをちびちびやってる一方、ベレー帽を被った素敵な若い女性二人がおしゃべりしながら料理を待っている感じもよかった。私はまだまだ中野を知らない。

 

しかし、ミヤシタパークを否定してこういうお店を好きだというと、友人は私を老害扱いするのであった。