2020年10月26日(月)/あなたの敵は誰ですか

お呼びでない場所と知りながらミヤシタパークへ。周りの人たちの反応やこういう記事で先に知ったので、もう全然いい印象はない。だけど昨日電話で友人と話していて話題にのぼり、ちょうど渋谷に用事があったので。

 

大した感想もないし結局どの店にも入ってないけど、自分の浅はかさを鑑みるに、もし前情報やこの施設のできた経緯を知らなかったら、普通にへ〜とか思っちゃってそう。だけど、「純喫茶&スナック 思ひ出」だけは、その名前で察せたと思う。

 

GINZASIXがオープンしたばかりの時、一階にある香水屋さんの内装が、ブルックリン風?の工場っぽい作りで、わざと古く汚れた風合いにしてあるのを見て、うわぁ〜と思った。だから、ある種免疫ができてしまっているのかもしれない。だけど、ビールのケースを裏っ返しで使うのが逆におしゃれ、みたいなやり口への違和感は持ち続けている。

 

それにしても、こういうことをTwitterに書くと、午前4時くらいに匿名アイコンなしアカウントから見当違いで攻撃的なリプライがつく。なんなんだろう。あなたの敵は誰ですか。

 

***

 

ペス山ポピーさんの『女の体をゆるすまで』がすごい。

 

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。』もすごかった。自分の中に湧いた性への違和感を、ここまで掘り下げられるものなのかと驚いた。

 

新作では、ペス山さんがアシスタント時代に受けたセクハラやパワハラを振り返る苦しい場面がある。ペス山さんはその後、チルくてクレバーな編集さんと知り合い、当時のことを弁護士に相談しに行く。

 

弁護士いわく、実際にこのハラスメントを受けた7年前にもし訴えたとしても負けただろうけど、今なら勝てるかもしれないという。それは、ハラスメントに関する社会通念が変わったからだそう。ここに結構ビビった。そういうものなのか。

 

最新話では、ペス山さんが自分の性自認を男寄りだと思っていたけれど、実はそうではなくて女の体が憎いだけなんじゃないかと気づく。性別移行手術も検討していたが、「自分の体の扱いは、自分の体を憎むのをやめてから考えよう」と思い直す。

 

些細な出来事のなかに多くを見出すペス山さんの洞察力に毎回驚く。自分が探しきれなかった、見つめきれなかったものを漫画にしてくれてありがたい。

 

そしてこれまた、こういうことをTwitterに書くと、午前4時くらいに匿名アイコンなしアカウントから見当違いで攻撃的なリプライがつく。あなたの敵は私じゃなくない?