2020年11月8日(日)/歳をとってもよく眠れるのは

歳をとると長く眠れなくなると聞く。例外なのか、歳をとっても高校生の時と変わらないくらいよく寝ている。今日は特に、寝ても寝ても眠くて、結局13時間くらい寝た。

 

進めないといけないことはいろいろとあるのに、起きてみても体がずんぐりと重たく、とても何かをする気になれない。昨日あんなことを考えていたくせに、気分転換がしたくなって新宿のホテルをアゴダで検索したりもしたけれど、泊まりの準備もそれはそれでめんどくさく、結局気になっていた東中野の銭湯へ行ってみることに。

 

よく行く銭湯に比べてあたらしいし、広い。だけどサウナが暑すぎて、水風呂が冷たすぎた。よかったけど、まあ年に一回でいいかなという感じ。サウナのなかで、おなかをたいらにしたいなぁと思った。

 

***

 

サウナでスッキリして、仕事をするつもりだったけど、いっそう身体が重くなってしまった。ひと休みするためにドトールに寄って、バイデンやカマラハリスの演説動画を見た。

 

わたしがなんとなく立っている場所を考えると、バイデンの勝利を喜び、大阪都構想の否決を喜ぶのが相場だろう。なぜなら、ツイッター見る限り"みんな"がそうしてるから。だけど、本当の本当のところを理解できていないまま、流されるようにしてそれっぽいことを言いたくなくて、記事を読んだり動画を見たりしている。

 

自粛期間中にニュースアプリの適当さにうんざりし、朝日新聞デジタルの一番安いコースに入って記事を読んだりしているけれど、自分の確固たる意見を確立するにはまだまだ時間がかかりそう。確たる意見を持つことよりも、考えたり調べたりし続けることが大事、という気もするけど。

 

***

 

身体はいよいよ重たいままで、仕事をあきらめた途端、お酒が飲みたくなってきた。ワインが飲みたい。東中野で数回行ったことのあるバーに行ってみた。

 

他人と打ち解けるためとか、憂さ晴らしのためとか、そういう理由なく、ただ自分が飲みたくて飲む酒はいい。美味しいものを適量飲めば、気持ちが満たされる。不埒な目的で飲むお酒は、美味い/不味いなんてどうでもよかったりして、思い返せば酒に失礼なことばかりしてきたものだ。

 

タコとアボカドのサラダ、チリコンカンを食べながら、白ワインを二杯飲んだら心身がほぐれた。そうこうしてると通り雨。やけに眠かったのはきっとそのせい。

 

気持ちよく酔った頭に浮かんだのは、「売れたい」という漠然とした願いで、認識した瞬間に「ばかなんですか」と思った。酔って「業界を変えたい!」とか「大きなことやりたい!」と言って騒ぎ出すばかをばかにできないくらい、自分もばかなんです。

 

売れてたら、いくら身体が重かろうと辛かろうと仕事をしないといけないだろう。あるいは順序が逆で、体調や気分にむらっけのない人が売れるのかも。いずれにせよ、欲があるのは良し悪しで、結局は誠実に目の前の仕事と向き合うしかないですよ。と自分に言い聞かせながら、歩いて帰った。