2020年10月21日（水）／そのぬくもりに用がある

涼しくなって、あまり汗をかかなくなった。だから、中に着たヒートテック以外は昨日とほぼ同じ格好をしている。会社員でこれをやると、周囲にあらぬざわつきを呼んでしまう。連日同じ人に会うことのない、自由さとつまらなさ。

昨日はほとんどの時間作業場にいたので、今日はあちこち移動しながら仕事。

最近好きなのがエクセルシオールカフェである。客層が絶妙に下品なのがいい。私は基本的にベローチェラバーだけど、北口の方は自分の持ってるWi-Fiがつながりにくいのと、客層が落ち着きすぎているのでなんとなく今のモードに合わない。エクセルシオールでは、時たま血気盛んな会話が耳に入ってくるので、その異文化感を取り込みたいのが今の気分。

しかし、異常に寒いのが難点で。長居防止のためなのか、何十分に一度ボワーっと冷たい風が吹いてくる。帽子被ったりマフラー巻いたりしてしのぐけど、いよいよ寒すぎて退散。あったかいものを食べたくなって日高屋へ。

日高屋は好きでも嫌いでもない。ぎょうざの満州の方が好きだけど、現在地から遠い。日高屋のオペレーションを見て、ぎょうざの満州をますます好きになったのは、お客さんが使ったティッシュを入れる袋が用意されているのは、やっぱりぎょうざの満州くらいなんじゃないかというところ。

気になって前に撮った写真

4月か5月に行った時、真っ先にQR決済を推奨する注意書きがレジに貼り出されていて、このティッシュ入れにも通じるように、会社側がスタッフの健康を守ろうという意識が見えて、そのちゃんとしているところに、客としても安心するのだった。

そのあと作業場に向かい、諸々終わらせてから、新宿に『スパイの妻』を見にいって、そのあとゴールデン街で友だちが店番しているところに遊びに行こうと思っていたのに、寒さと終わらなさであきらめた。「今日は外出無理だな」と心のなかで思った瞬間、私のなかで中野をうろつくことはもはや「外出」にカウントしないんですか？という質問。

一段落したらあったまりたくなり、一回帰ってから銭湯へ。あんなにあったまりたかったくせに、長風呂できないタチなので、ほどほどのところで出てしまう。

温泉とか銭湯って、頭の中で考えたり、人と話してる時がマックスで、実際に入ってしまうと、まあこんなもんだなーって思っちゃう。だけど、人生の大半は湯船にいない時間なので、また温泉なり銭湯なりに行きたくなるのだけど。私の中でそういうものはたくさんあって、夏とか、鍋とか、セックスとか。実際のそのもの以上に、過剰な期待を抱えてしまっているものがたくさんある。