2020年10月22日(木)/かけがえのない、大したことのない私

最初の会社を辞める時、フリーのベテランライターの方に「フリーランスは忙しい時と暇な時の差が激しいけど、あまり気にしないのがいいよ」とアドバイスいただいた。

 

当時は、次に勤めるあてがあったわけじゃないけど、すぐフリーランスで何かができるとも思っていなかった。だから「そうなのかぁー」くらいに考えていたけど、最近はその言葉をよく思い出す。気づけば急に忙しい。

 

やることが増えても、日記を書くことと爪に色を塗ることはつづけたい。自分を取りまくものは良い風にも悪い風にも変化する。環境にかかわらず、自分をある程度一定に保つ訓練をしていきたい。

 

仕事の合間に、おもしろいウェブ記事を読んだ。

 

黒鳥社の若林恵さん寄稿。 

rollingstonejapan.com

 

ミュージシャンのメンタルヘルスと言われても関係ないかなぁ、と思っていたけど、何度もRTで回ってきたので読んでみた。ギグエコノミー化する社会において、音楽家の問題は今後多くの人が抱えることになるのかもしれないという話。私にとっても他人事ではなかった。

  

千葉雅也さんのインタビュー。

wired.jp

"戦後から現在までの社会全体の大きな流れは「個人のなかにある闇」をなくしていく、クリーン化の方向です"

 

"すべてが公共空間になり、個人が「秘密」をもてなくなったら、個人はいなくなってしまう"

 

"「善き正しくないこと」の根拠は、個々人の身体にある。自分が身体的に感じる欲望で抵抗するという方法があると思います"

 

自分が90年代サブカルに惹かれるのは、この辺りの「秘密」を共有する空気のせいなんじゃないかと思う。

 私も抵抗したい。自分の身体の奥底に眠ってる欲望を知りたい。

 

ライターの藤谷千明さんの記事。

president.jp

 

誰かと一緒に暮らしたい。だけど誰と暮らせばいいのかわからない。藤谷さんは、友だちでも恋人でもなく、オタク仲間と暮らしてうまくいっているそう。

 

暇な時、おもしろかったウェブ記事を紹介する記事を書いて、よく書けたらnoteで売ろうかと思ってたけど、実行せず仕舞いだった。新しい記事じゃなくても、おもしろくてまだ読んでいない記事が無尽蔵にあるんだろうなぁ。もちろん、本もまた然りなんだけど。