2020年10月24日(土)/果たされないことなど大嫌いなの

聞きそびれていた先週の踊り場アフタートークを流しながら支度。3歳になるもぐらさんの息子・たつまる君が、「シーパップ」という言葉を覚えたと言う話に爆笑。シーパップというのは、睡眠時無呼吸症候群の治療法で、もぐらさんが実践中。

 

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その場でよく思われたいがために「今度遊びに行きます!」とか軽々しく約束するのを辞めたい、と前にも書いたか書かなかったか。書いた気がする。書いてた

 

働いているバーの常連さんが、「昨日他の店で飲んでたら、そのまた別のお店のマスターの方がいて、『明日遊びに行きます!』と言ったら疑いの目で見られたから、今日二日酔いだけど、意地でもゴールデン街に来ないとと思って、とりあえずこっちに来た」とふらふらの体でお店に現れた。

 

「遊びに行きます!」に期待して“無“を味わったことが何度もあるので、私はそのお客さんを称えた。私自身も「行きます!」と言って行かない不義理をしてしまうことがあったので、もうその気のない約束はせず、その代わり約束するときは全力で守るようシフトしていきたい。他人に嫌な思いをさせないためでもあるし、自分自身を適当なやつだと自己認識しないための策でもある。

 

しかし、逆パターンで自分がひどいことをしたこともあって。たまに寄る中野のお店である時ご陽気になっちゃって、「今度お店に遊びに来てくださいよ〜」と絡んだお兄さんが、翌日実際にお店に来てくれたのに、私は酔ってて覚えてないという。あの時の、じわじわと記憶が蘇る感じ。おそろしさと恥ずかしさで混乱したけど、とりあえず謝りまくった。「遊びに来てください」も気軽に言わない方がいいのか? 

 

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友だちがよく職質されると言っていた。前に取材した男性は、自転車に乗っているところをよく止められると言っていた。前にふらりと入ったバーの店員さんは、最寄駅の改札を出るなり警官二人組に声をかけられ、そのまま自宅まで同行されて、抵抗しなければ部屋のなかまで入られそうになったと言っていた。

 

そんなわけで、職質は男性にとってめずらしいものではないと知った。女性で職質を受けたと言う人は、少なくとも身近では知らない。同じ世界に生きていても、嘘みたいに職質に遭う人と、職質なんて世界に存在しないように暮らす人がいる。

 

私は後者だったが、立て続けにその現場を目撃した。一つは、木曜に新宿眼科画廊の近く。一つは、今日の帰りに東中野のあたり。どちらも50代くらいの男性だった。男性の抱える困難を垣間見た気分。職質で実際の犯罪が見つかる割合ってどのくらいなんだろう。