2021年1月16日(土)/挙手してください

急にあったかい。日が暮れるまで外で飲めそう。しかし今日は作業場に行かなければ。もし何もないとしても、急に人を誘うのには躊躇してしまう。てらいなく「今日あったかいから外で飲もうよ」と気軽に声をかける、イージーゴーイングなやつになりたい。10年後くらいを見越した、長期的な目標としよう。

 

それにしてもこのあたたかさ、去年の4月5月ごろの記憶が蘇る。あまり仕事もなく、ニュースを見てはとにかく不安な気持ちになって、感情のゴミを捨てるみたいにただ乱文を書き殴っていた4月。スポットで受けた仕事が思った以上に大変で、せめて美味しいものを食べたいとレンガ坂をうろついていた5月。そんなふうに、別に「よい」記憶なんてないはずなのに、思い出すとちょっと甘やかな気分になるのはなんで。

 

お外で檸檬堂を飲む代わりに、夕方中野をお散歩してみた。気温が上がっただけなのに、街行く人の顔は明るく、声も高いように感じる。春はいい。高校生の時、爆笑の太田さんがテレビだかラジオだかで「俺は春嫌い。ぼーっとして、自分も周りも馬鹿みたいになるから」と言ってて、なぜだかしゅんとした。あたたかくなると思い出す。

 

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ねほりんぱほりんのこたつ記事ライター回が見たくて、NHKオンデマンド単月契約。自分の仕事に「こたつ記事」要素がまったくないとはいえないせいで、真正面から批判することも、かといって真っ直ぐ傷つくこともできず、「わたしはここまで酷いことはしていない」と自己弁護しながら見てしまった感じ。

 

つづけて見たメンヘラ製造機の回は、素直に楽しんでしまった。登場したメンヘラ製造機の女性は、一芸に秀でた、ルックスの磨かれていない男性をターゲットにしていたそうなんだけど、その男性を褒めるとき、「◯◯ができるなんてすごい!」と結果に着目するのではなく、「◯◯ができるようになるほど努力したんだね」とプロセスに目を向けると相手の心に刺さりやすく、その方法は何冊もの育児書から学んだというところがいちばんおもしろかった。

 

話が進むにつれ、メンヘラを製造してしまうのは、結局自分がメンヘラだからだというところに行き着いたけど、そういう愛着障害みたいな話にはつくづく興味がある。わたしは不安型と回避型のミックスだと自己診断しています。ここ2年の間にその手の本を何冊か読んだけど、その2つのタイプ以外に安定型があって、その特徴を読んでも「そんな人いるの?ファンタジーじゃないの?」と思ってしまう。

 

安定型について書籍から引用するのが億劫だったので、検索して出てきたやつを貼る。

「安定型」の愛着スタイルを持った人は、対人関係でも仕事でも、高い適応能力を持っています。

人としっかりとした深い信頼関係を結ぶことが出来、相手に対してきちんと自分を主張して、しかも不要な衝突は避けられます。

困ったときには上手に人に助けを求めることもできるし、自分のことを自分で守ることもできます。

健全な自己肯定感も持てるためストレスに強く、うつに陥ることもめったにありません。

https://yokohama-tsuzuki.jp/blog/psychosomaticmedicine/post-249/

 

自分は安定型ですって人がいたら教えてほしい。嫌味じゃなくて。そういう人は鼻っから愛着がどうのとか調べることがなさそうだから、自分が安定型だなとか思うこともないんだろうな。それと同時に、自分も自己診断しているものの、その型にハマりすぎるといっそう自己暗示にかかる気がするので、話半分くらいの気持ちでいたいもの。