2021年1月21日(木)/寿司特効薬説揺らぐ

気持ちが上がらない。そういうときは寿司。たまに行く立ち食いの寿司屋、いつもはすんなり入れるのに今日は混んでいて、入り口前にある椅子に座って待っていたら、徐々に気持ちが曇ってきた。理由はわからない。単純にお腹が空いて悲しかっただけかも。

 

なかに通されてからも、お茶がなかなか出てこなかったり、頼んだお寿司もだいぶ待たされて、ぐんぐんと心が沈んだ。ほんの30秒先に入った隣の人にはビールもお寿司もスイスイ出てくるのに。と、一旦このモードに入ると、あらゆる事柄について自分が割を食ってるように見えてくる。今朝届いたZOZOの荷物も、思ってたサイズとぜんぜんちがってがっかりした。今日はしっくり来ないことばかり起こる、寿司屋でもこんなにないがしろにされて、店の前で感じた心の曇りのままに、他のお店に行った方が良かったんじゃないかと思ったところで、生姜の乗ったいかがようやく自分の元に。

 

「お待たせしましたの一言もなしかよ」と内心つっかかったけど、口に入れてひと噛みした瞬間わだかまりが溶けた。一貫食べるごとに気持ちが持ち直っていったけど、最後に来た葉わさびの巻物、思ってたのとちがう次元の辛さで、口というよりなぜか頭皮にビリビリ来た。食べるたびに痺れる領域が広がって、最後はあまり噛まずにお茶で流し込んでしまった。寿司を食べると大体の疲れは飛ぶと思っていたけど、今日の寿司はその仮説を揺らがせてしまった。もっと落ち着いて、寿司を味わいに行き直したい。終始ご機嫌なまま寿司を食べたい。