2021年3月7日(日)/ローズガーデンが3月末に閉店する

TVerで昨日の『その女、ジルバ』で観ていたら、マスターが作った朝ごはんがなんとも美味しそうだった。仕事しながら思い出して、もう一度TVerを開いてスクショしてみたら、

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たしかに美味しそうではあるんだけど、最初に観たときに感じたものとどうもズレがある。この朝ごはんそのものよりも、マスターがこの朝食を出してくれた状況にうらやましさを感じていたのかもしれない。ドラマでは、マスターのバーで主人公が働いているわけだけど、普段のわたしたちの生活を考えたとき、朝ごはんを作ってくれる関係というのはなかなかに親密。自分で作るご飯が嫌いなわけではないにせよ、誰かが自分のために朝ごはんを作ってくれることを想像すると、無茶苦茶甘やかな気分になる。

 

とはいえ、そんな関係性はいまないのだから、せめて中野の喫茶店でそれらしきごはんを食べようと思い立ち、去年の秋に存在を知った洋食屋さんに向かってみたら、今日は日曜だからお休みで、しかも張り紙が。

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今月末で閉店するという報せだった。そのあとは娘夫婦が中華料理店を始めると言う。残念で仕方ないが、せめて事前に知ることができてよかったとも思う。このお店の向かいにあった、老舗バーのブリックは、去年の緊急事態宣言中に店を休業したまま、一度もお店を再開することなく閉店してしまった。だから今回は、事前に知れただけまだいいのだ。あの100点満点のハンバーグを食べ納めできる。

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去年10月に初めて食べた時の、100点満点ハンバーグ

まだ2回しか行ってないわたしに閉店を悲しがる権利があるのか?とも思うけど、やっぱり悲しい。残念だと思う気持ちを、ほかの人と比べる必要もないのに、ついそういうことを考えてしまうよね。ああ、味を記憶できたらいいのに。そしたら自分で再現できるかもしれない。でも、マスターの朝ごはんと一緒で、食べ物そのものだけの問題じゃないんだよな。あのお店が年月を積み重ねてきた空間で食べたから、余計美味しかったんだと思うんだよな。