2021年2月2日(火)/ネットのユートピアどこ

今日は会社から帰ってきてからが忙しかった。相席食堂ゴールデン見て、洗い物して、今日までの提出物作って、お味噌汁つくって、シャワーして、スクワットと腹筋したら1時すぎ。カーボーイ始まってるけど、3時までは起きていられないから我慢。明日タイムフリーで聞く。

 

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Clubhouseの招待枠が2つあったので、知り合い限定で枠欲しい人を募るツイートをしてみたけど反応なし。つい先週は、枠が余ってることをツイートした瞬間、なんの関わりもなくわたしをフォローさえしてないアカウントから「招待してください!」とリプライが飛んできて辟易したというのに。

 

同じ内容をインスタのストーリーにも上げてみたけど、地元の友だちが「なにこれ、あたらしいSNS?」と聞いてきてくれたくらいで、ほぼ無反応。知らない人には全く情報が行ってないし、知ってる人はすでに始めているという、この二極化。あと、Clubhouseに否定的な見方をする人たちの声も出始めている。すべてにおいて進行が早すぎる。

 

 

これも思う。 タイムライン的なところに上がってくるのが、秋元康指原莉乃宮迫博之だとかのルームが目立つようになってしまった。「勝ち筋」を狙っていたわけではないけど、mixi的なまったりコミュニティのなかで、ほのぼのと思ったことを発せるといいなとは思っていたので、食い荒らされた感じはしてしまう。もちろん好きな有名人の会話は聞きたい。とはいえ、あたらしいSNSの上でも、いちテレビの視聴者としての立場と変わらないのはおもしろみに欠ける。

 

完全クローズドではなく、ほどほどに開かれたところで、ほのぼのと、下手くそにしゃべりたい。彼らを気にせず勝手にやればいいんだろうけど、あのSNSのなかでは同じ土俵という感じになっちゃって、なかなかそうマイペースでいられない。はやく芸能人たちが飽きるのを待ちたい。って、2日前も似たようなこと書いてない?

 

2021年2月1日(月)/レモンビールがどれだけ美味くても

仕事帰りのピーコックがこのごろのささやかな楽しみ。日々のエンタメがダウングレードしていていい感じ。割引されたお惣菜と、初めて見つけた缶のレモンビールを買った。家に汁物があるので、冷たいものを飲んでもお腹を冷やさずに済みそう。内臓に親切な食生活を心がけたい。お昼、お弁当のお供に、味噌ラーメンの「すみれ」のスープ(麺なし、ワンタン入り)を飲んだら、味が濃くて美味しかったんだけど、午後はお腹がぐるぐるうるさかった。

 

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初回を見てうーんと書いてた割に、その後も結局見ている『その女、ジルバ』。なんだかんだ言っておもしろいです、すいませんでした。この記事もよかった。

 

bunshun.jp

 

記事のなかでは、『逃げ恥』SPは持てるものの話、『その女、ジルバ』は持たざるものの話とされていて、確かにそう見ることできるなーとしつつ、

みくりには派遣切りされた過去があるとはいえ、学歴もお金もあり、そして何より超美人だ。

って、超美人なのはみくりというかそれはガッキーでは?とは思った。それか、原作もそういう設定ってこと?

 

『その女、ジルバ』でこないだいいなと思ったのは、地元の弟が東京にやってきた時のこと。たしか1話の冒頭は、あらた(池脇千鶴)が地元の福島に帰るシーンだったので、そういう結末になるんだろうけど、東京にいる地方出身者として、地元やそこにいる家族に対してうっすらと「後ろめたさ」を抱いているあの感じはわかるなと思った。

 

しかも、東京で、仕事なり家庭(恋愛)なり、せめてそのどちらかでも「うまく行ってる」状態ならまだしも、あらたはどちらも「そうではない」現状で、家族に対して会わせる顔がないぜっていう、その感じも含めて、うっかりいまの自分に重ねて見てしまった部分も。

 

仕事か家庭か、どちらかは安定していたり、せめて頑張っていないといけないようなこの感じはなんなんでしょう。ピーコックにときめく日々を積み重ねることに、不安も不満もなく生きて行けたらいいんだけども、自分自身そこに安住してられない欲求もあるので困る。

2021年1月31日(日)/大きな音と声に塗れて

ホー・ツーニェンのVR作品を体験しに、馬車道へ。

www.tpam.or.jp

4月から7月まで山口のYCAMでこれの完成版が公開されるらしく、どうにかその頃には罪悪感なく移動できるようになってますように。

 

あと、「旅館アポリア」も今回の作品も、体感することに意味があるとはいえ、背景の知識が乏しすぎる。京都学派のことも、第二次世界大戦のことも。山口に行く前にもう少し勉強しておきたい。とか言って勉強しないんですよね。結局山口にいく道中に焦って読み始めるのがオチです。そしてもしかしたら、戦時中にあったことを「体感」することが作品のひとつの目的で、これをきっかけに興味を持つという役割もあるのかも。事実、戦時中のプロパガンダへの関心は増している。しかし、これをつくっているのがシンガポール人というのは不思議。

 

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その後、KAATまで歩いて、これを観た。

www.kaat.jp

 

劇場を使った展示、コロナ対策から生まれた企画かと思いきや、2014年から始まってたらしい。そしてKAAT自体今年で10周年らしい。

 

出口で合流した友だちが「人間の愚かさを見た」と言うから、この展示にその感想はなんと深遠なと思ったら、パシャパシャ音立てて写真を撮ってる人に対しての話だった。配られたペラ紙や入り口に、写真を撮ってもいいけど、静寂を楽しむ作品なので、音は出さないでください、と注意書きがあったのに、2〜3人がパシャついていた。

 

最近はもう、いっそ撮影禁止にしてくれた方が気が楽だったりする。撮れるとなると、あれもこれも撮りたい、あとでそれをツイッターや日記にあげたい、ってそっちの欲に塗れちゃうので、撮れない展示の方がのびのび楽しめたりする。

 

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夜、今日一緒にVRに行ったうちのひとりが、Clubhouseにトークルームを開いていたので聞いてみた。おしゃべりが上手な方なので、きっと使いこなしていかれるだろう。そのトークルームで一緒に話していた方が、最近は文章でもSNSでも、すでに知名度のある人がかっさらっていく、というようなことを言っていて、納得してしまった。

 

Clubhouseは素朴なおしゃべりを半分オープンな場所でのびのび楽しめたらと思ってたんだけど、この数日の間に次々に芸能人が増えてきて、あっという間にプロまみれの空間になった感じ。まあ、気にせず、フォローする人を調整して上手くやればいいんだろうけど、サービス全体の空気というものは確実にある気がするんだよなー。

 

2021年1月30日(土)/大将とか抱瓶とか

晴れている。お布団のなかでぐずぐずする時間がいつもより短く済んだ。家事もはかどるし、昨日買ったランチョンマットも見栄えがよくて満足。いろんなパーツが偶然合わさって、たまにこんなふうに元気がいい。

 

元気なまま作業場へ向かったらみるみる眠たくなって、結局一回家に戻って仮眠した。早く起きた意味ない〜。

 

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この記事を読んだ。

president.jp

 

この団体を追っているというライターさんが前お店にいらして、すごい話だなーと思って聞いてたけど、たぶんあの時の方がこの記事を書いたライターさんと思われる。

 

あと、3〜4年前に高円寺を歩いていて「この辺で美味しいお店知りませんか?」と声をかけられたことが数回ある。そのときは「高円寺に詳しそうに見えたのかな〜へへ」くらいに思っていたけど、振り返るとまさにこの記事に出てくる「事業家集団・環境」の勧誘だった。迂闊なわたしは言われるままにLINE交換してしまい、その後忘れたころに「今度BBQがあるんで来ない?」とか「今◯◯にいるんだけど、何してる?」といった、心がないのになれなれしい連絡が来るようになったが、無視していたらすぐに止んだ。ちなみに、「美味しいお店」として、大将とか抱瓶とか詳しくもなんともない回答をした記憶。

 

ちなみに、その時のLINEを探そうと履歴をさかのぼってみたけど、ブロックしたのかなんなのか見つからなかった。その代わり、名前を見てもピンとこない人との会話はぼろぼろ見つかった。たぶん酔ってマインドがオープンになりすぎたときにノリで交換した人たちだ。しかしそういう履歴も去年以降には見当たらない。感染がおさまったらまた酔って知らない人とLINE交換したいかと言われたらそうでもないけれど、いまにして思えば、酔って知らない人とLINE交換してる世界はとりあえず平和。 

 

2021年1月29日(金)/いきなり100点狙うのやめた

カーテンも指輪もズキュンと来るものが見つからない。ネットで探すのに疲れて、新宿を歩いてみたけどやっぱり見つからない。探せば探すほどハードルが上がって、妥協できない気分になっていく。カーテンも指輪も、「失敗できない」というプレッシャーを自分に科しすぎてるきらいがあって、それが良くないのかもしれない。そう思ってまず指輪は、つけ慣れることからやろうと、試着してまずまず気に入った安めのものをひとつ買ってみることにした。

 

向田邦子の有名なエッセイに、気に入った手袋が見つからなくて、間に合わせのものをつけるくらいなら寒くても手袋を使わない方がいい、という文章があって、その妥協のなさ、潔さ、ある種の不器用さに生き方を感じる。芯のないわたしは、70点くらいのものを身につけてでもまずは前に進みたい。

 

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しばらくは1週間で最も集中する1時間になるであろう、金曜22時『俺の家の話』。今日は第2話。もう一回見てから感想書きたい。

 

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今日友だち2人がClubhouseを始めた。よっしゃよっしゃ。明日食べるお味噌汁を作りながら、Clubhouseにトークルームを作ってみたら、その2人が入ってきてくれた。最初は環境音だけ流そうかと思っていたけど、人の声以外はあまり拾わないようになってるのか、包丁の音やコンロの音はほとんど聞こえていなかったらしく、普通におしゃべりしながらお味噌汁を作っただけだけど、ひとりじゃない感じがしてとてもいい。普段はひとりでいても何にも思わないけど、とにかくいまは人の気配がほしい。つくづく、雑談に飢えがちなこの時期にすごくあったアプリだ。

 

2021年1月28日(木)/まがいものを愛せるか

指輪を探すため、せっせとインスタを見ている。アクセサリーのブランドをフォローすると、次々に他のブランドのアカウントをサジェストされる。自分の知ってる領域でこれをやられると鬱陶しさしかないけれど、明るくないジャンルに限ってはありがたく感じる。

 

気になるデザインの指輪を出しているブランドを調べたら、新宿のNEWoManに入ってるらしい。普段、NEWoManにはほぼ用がない。一度知り合いの方と、めかし込んだ美味しいパフェ(自分はめかし込んでいない)を食べに行ったくらい。またNEWoManに用ができたというだけでなぜか鼻が高い。

 

しかし、さらに調べていたら、そのブランドのある指輪のデザインが、別のブランドがずっと前から出しているものに似ているという指摘を目にした。騒ぎの大小の問題ではないにしろ、この指摘は特に大きく話題にされている様子はなかった。ちょっと前にCLANEってブランドの服が別のブランドの服に酷似していたという話が大きな騒ぎになっていて、結局「パクった」側が謝罪して、鎮火したらしい。

 

たとえそれがまがいものであっても、自分はそれを愛すると、強い心で思えたならそれはそれでいいんだろう。でも、単なる知識不足でまがいものをつかまされるのはごめんだ。できれば気合を入れたものを購入したいと思っているので、多少は知識が必要だと思った。

 

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昨日私をClubhouseに招待してくれたマーライオンくんがトークルームを開いていたので、聞きに行ってみたら弾き語りしていた。なるほど、そういう使い方もあるのか! 今回はほとんどテストらしく、マーさんの先輩らしき男性と話しながらの配信だった。2人の会話を盗み聞き、って自分が聞いていることは2人にも伝わるんだけどそれはともかく、昨日有名人の配信を聞いた時よりもずっと楽しみかたを掴んだ感じ。

 

人と話すには電話やLINEがあるわけだけど、用がない時にはなかなかかけにくい。Clubhouseは、何か用がない時でも人と話せるのがよさそうだ。自分が喋らない場合でも、人の雑談をかなり近距離で聴いてる感覚になるのがいい。気軽に出歩けないいまの時期に向いている。早く友だち増えれ〜(招待枠はもうない)

 

 

2021年1月27日(水)/熱狂の波に乗りたい

通勤しながら昨晩のカーボーイを聴く。自分の代打で活躍した芸人に嫉妬する田中さんの話。太田さんと光代社長が、田中さんの気むずかしいところを地雷のように扱っているのがわかってすごくおもしろい。田中さんには元気になってほしいけど、いない間に太田さんが話すエピソードはとても聞き応えがある!

 

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職場は19時退勤で、大体19時10分には最寄り駅のホームに立っている。明日は昼に起きればいいので、ほんのちょっと飲みたい。積極的におしゃべりしないまでも、人の気配を感じて飲めれば満足しそう。そう思ってたまに行く日本酒バーを覗いたら、なかなかの密集度だったので引き返した。

 

つまんないので、缶ビールを一本だけ買って帰る。ひとりで飲んで楽しいこともあるけど、なんかいまはそうでもない。いまは、人の、気配を! と悔し紛れにツイッター見てたら、やたらに「Clubhouse」の文字が目に入ってくる。ちゃんと意識してなかったけど、そういえば数日前からこの文字列を見かけていた気もする。何かを認識するときって、いきなり一発でそれが何かわかることはそうなく、何度もいろんな人の発信でそれを見かけて少しずつ認識していくようなところがある。Clubhouseもそう。

 

どんなアプリなのかいまいちわからないけど、盛り上がり方や話題にされている雰囲気からしてやってみたい。かといって新しいSNSにはなんでも食いつくかといったらそうでもなく、マストドンとかはまったく手をつけていない。あれは話題に挙げられる様子が雰囲気からしギークっぽく、とっつきにくい感じがあったので。

 

Clubhouseとやらは、どうやら放っておいたら招待はなかなか来ないようだ。誰にも招待されないのを拗ねる芸もあるけど、とにかく中を見てみたかい。恥ずかしいけど、勇気を出してツイッターで募ってみたら早速知り合いからDMが! ありがたい、言ってみるものです。

 

早速、というか実は準備万全、事前にアプリ自体はDLしていたので、スムーズに中に入れた。いまのところ、スタートアップ関係の人、オンラインサロンの人気者、あとなぜか放送作家の人が目立つ。そして、本名か、本人だと特定できる名前で入っている人がほとんどで、プロフィールにはまじめに職業を入れている人が多い。この辺りは、始まりたてだからということもありそうで、だんだんと匿名の人も増えていきそう。いくつか配信?されているのを聞いてみて、自分の周りの人たちが増えてきたらおもしろく使えるかも、と思った。使い道考えたら楽しくなってきた。 早く友だちが入ってこないかな。

 

2021年1月26日(火)/豆腐ハンバーグを受け入れて

出勤の日の朝は時計がわりにワイドショーをつけている。どれもほどほどに不快なので、番組はなんでもよくて、いつも流し見以下。だけど今日とくダネでやってた、感染症専門医の仁木先生の密着は、途中からだけど珍しくちゃんと見た。感染症のプロが、自分の生活の中でどうやってウイルスから身を守るのか、って要はどれくらいまめにアルコール消毒しているかに着目した企画。意外に、専門家の日常を見る機会はこれまでなかった気がして、新鮮だし、参考になった。

 

街のあちこちにアルコールが設置されるようになって、見かけるととりあえず吹きかけておく。銀行のATMの入り口や、スイカをチャージする機械の近くにもぜひ置いてほしいんだけど、あるところとないところがある。最寄りは置いてない。とりあえず、お金を下ろしたあと、画面に触れた中指でiPhoneを触らないように気をつけるようになった。どうでもいいけど、あの画面、人差し指で操作してる気がしてたけど、意識してみたら中指だった。つーか、画面だけじゃなくてお金自体もいろんな人の手を渡ってるからどうなんだとか考え出すとほんとめんどくさいなぁ〜人もものもベチャベチャに触りたい! 

 

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昨日、思いついてぶり大根を作ってみた。出勤日の半分くらいはお弁当を持っていってるんだけど、冷凍食品をつめるだけで、不味くはないが食べる楽しみも薄い。家で食べるごはんも自炊してはいるけど、おいしさより楽さを重視しがち。味気ない毎日に彩りを加えるとしたらやっぱり食だろうと思い立って、ちゃんと自分が食べたいものを作ってみた。おいしくできてうれしかったので、今日も何かちゃんと食べたいものを作ろうと、ダイエット中でも良さそうなメニュー…豆腐ハンバーグやってみよう!というわけで、パン粉とナツメグは確かうちにあったから絹豆腐と合い挽き肉を買って帰った。

 

で、実際にパン粉とナツメグはあったんだけど、それぞれ賞味期限が19年と20年ってことは、2年近くハンバーグを作ってないらしい。たしかその時、豚肉しか入ってないミンチで作ってみたら胸焼けしまくって、しばらくハンバーグが嫌いになったんだった。こないだびっくりドンキーでハンバーグ食べたあともしばらく胃が重たかったし、内臓が衰えてると認めざるを得ない。クックパッドのレシピで作った豆腐ハンバーグは、重さもなくおいしくて、これからの私の内臓的には、もうずっと豆腐ハンバーグがいいのかも。

 

しかし30代後半にして、この内臓のよわり方って今後大丈夫なんだろうか。他の人の胃腸の調子を知らないけど、同世代の人たちはハンバーグ食べても平気なんでしょうか。ダイエットが捗らないのも胃腸の弱りに関係がある気がして、これはやっぱり腸活的な取り組みをするタイミングなのでしょうか。でも、賞味期限が切れたパン粉とナツメグ使っても特にお腹壊さないので、一概にお腹が弱いわけでもないのか、それとも賞味期限を気にせず調理料使っちゃうところが内臓を弱めている原因なのか、どうなのかどうなのか。

 

 

2021年1月25日(月)/標的になって泥に飛び込んで

「起きたくない!!」と叫んでから、布団を出た。声に出すとちょっとだけスッとする。しかし心身ともにずんとしている。

 

業務上のやりとりは98%slackで、ほとんど会話のない職場にもかかわらず出社していること、リモート勤務を申し出たけど断られたことへの不満はさておき、周囲の人たちもほんとうは声を出して喋りたいらしい。人恋しさでジリジリきてるので、一緒にランチさせてもらったら、みるみる「症状」が改善された。出社"させられている"ことには不満があるけど、一方そのおかげで人と接することができてありがたいという面もあるみたい。トロ鯖定食がおいしかった。

 

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家に帰ってきてテレビをつけたらハートネットTV。車椅子の女性が、「『みんなちがってみんないい』って言葉は、無責任だと思う。結局それは自己責任論と変わらない」というようなことを言っていた。

 

自分もその手の「多様性」的な標語には違和感を持っている。だけど今更そんなこと言っても「逆張り」にしか思われそうにない。だから、どうしてそう思うのかをちゃんと言えるようになりたい。思いつくところから挙げてみると、そういうことを口に出す人から、人間の暗い部分に目を向けたくないような、つるっとして取り付く島がないような雰囲気を感じる。自分はむしろ人のいわゆる暗い部分にばかり惹かれがちで、それもそれで不健全だとは思う。

 

だけど、いわゆる多様性を掲げる人たちの発する、白っぽくて明るいオーラにどうしても馴染めない。その辺の自分の心情は、ゴールデン街の古い建物の隙間を通るとなぜかホッとすることや、90年代サブカルに惹かれることとつながっているだろう。『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』って本が気になっている。

 

きれいな標語で誤魔化さず、ちゃんと自分の手を汚し、暴力を振るいあいながら、人を理解したい。それはきっと「みんな違ってみんないい」なんて軽々しく言えない、違いからくる苦しみや不快さを伴う作業だろう。そんなことを言いながら、いまの自分は人から逃げるようになってしまっている。今年はもう少し元気になって、人とかかわるわずらわしさに悩みたい。

 

 

 

2021年1月24日(日)/物欲派に転向したい

昨日は寒いし雨だった。コンビニに行くために外へ出た瞬間浴びた冷気に怖気付き、一日家にいることに決めた。だから今日は昨日の分も終わらせないといけない。それで作業場に来たというのに、仕事には関係のないニュースをでたらめに読み散らかすことしかできず、そうしているうちに頭が重たくなってきて、ものの2時間ほどで家に帰って来てしまった。

 

数時間寝て、起きたら雨の降ったあとがあったので、頭が重かったのは気圧かなんかせいだろうけど、それにしてもこのところ気持ちが後ろを向いている。これまでは、いつでもいまの自分がいちばんマシだと思って生きてきていたのに、急にそう思えなくなってしまった。

 

どうしてだろうと考えてみた。たぶんいちばんの原因は寒さで、単純に体が弱っているせい。それ以外には、バーが休業していろんな人と話す機会が減ってしまっていること、演劇を観に劇場に足を運ぶ機会も少なくなってしまったことが、考えてみて思い付いた原因だ。生身の人間を感じない時間が長いと、じわじわと弱っていく。だけど、それは前回の緊急事態宣言の時だって一緒だから、やっぱり単純に寒さのせいかも。

 

理由がなんであれ、楽しくやりたい。人と接して得られる充実感が足りなくても、物欲を満たすことでこの局面を乗り切るという案を思いつき、気になるものをネットで調べてみた。成分薄めの己の物欲に目を凝らしてみて、前からほしいものが指輪、あと最近買い替えたいのがカーテンだったので、思いつくキーワードをぱちぱちやって出てきたサイトを見てみるけど、なんかこうしっくりこない。そもそも持っている情報量が、物欲強めの友人たちと違うので、まず自分の好きそうなものがどうやったら見つかるのか、その勘所を探し当てるのに時間がかかる。友だちで物を買うのが好きな人たちは、インスタで欲しいものを見つけては投稿を保存し、ジャンルごとに分けたりしていた。そういう日々の積み重ねが、自分の欲求を満たす服やご飯屋さんを引き当てる嗅覚につながってるように見える。「ゾゾ 指輪 人差し指 ゴツめ」とかでは、だめなのだ。

 

そんなこんなして結局何も買えず空回りしたけど、21時くらいになってようやくちょっとずつやる気が出てきたのでそこから仕事を始めて、ある程度目処がついたのでスクワットと腹筋をして寝た。